2014年11月8日

 

 

 ~教室へのご案内~

保護者の皆様への手紙 

 

大切なお子様の人格形成と、将来に向けての語学力をお子様が培う一端を講師が担っていることを考えるたびに、お子様に対する接し方や、指導の仕方を吟味しています。日ごろ考慮している事柄を知っていただければと思いお手紙を差し上げることにしました。            

                                 

 

〇宮古島での小学生の英語教育

 

宮古島には、カナダ人、アメリカ人の方々が英会話を教える優れた教室が幾つかあり、児童英語教育は日本の他の地域に劣らず盛んですし、英語検定試験に取り組む意欲が大変旺盛です。ステップワールド英語スクールに在籍している小中学生は、これまで他の英語教室で学んできた経験を持っている方もいます。

 

そうした生徒の皆さんの幾人かは、低学年で英検の資格を獲得しました。実情は、英検3級、準2級を獲得した小学生の皆さんは英語のすばらしい感覚を身につけてきました。

 

ただし、過去問を幾度となく,くり返しマークシート方式で受験した場合には、筆記・文法・発音など欠ける分野も多いことに私は気付きました。   

                                                                          

     

〇英語検定と学校での通常の試験との関係

 

たとえば、小学校3年生で3級を受験し合格したとします。中学卒業レベルとみなされます。保護者の方々は、次は準2級に挑戦するよう当然期待します。ところが、3級合格を達成しても、実のところ、実際に中学校3年生の生徒の皆さんが、学校、あるいは全国レベル、また県レベルで受けている試験を受ければ、非常に難解と感じるでしょう。ある場合には中学2年生の方が受けている試験も分からないかもしれません。理由は明快です。測定の仕方が異なっているわけです。

                                           

幼いころは、右脳を巧みに使用して、感覚で語学を学んでいきます。それで、リスニング力と初歩の会話力(自ら進んで発話するのではなく、あくまでも受身的な会話力ですが)はすばらしく伸びていきます。英検3級の二次試験は、中学1、2年程度の文法力で合格しますから、それほど困難ではありません。  

 

 

〇英語検定準2級・2級

 

 ところが、9~10歳前後からは左脳を用いて学習し、論理的に物事を学ぶ度合いがいっそう強くなります。小学生の低学年で3級程度のリスニング力を身につけても、それから準2級さらに2級受験となりますと大変な時間を要します。

 

 小学生で準2級をなんとか合格しても、恐らく、高校で学ぶ文法の分野は皆目わかりません。説明もできなければ、同レベルの文法問題をみても全く分からないでしょう。まして、2級の問題はビジネス・環境問題など関連する、高校生が学習する範囲のレベルが出題されます。それで、急速に身につけた語学力も真の意味で中身が充実し、検定合格に見合うだけの実力が伴うのは、ずっと後になると私は考えています。

 

  

〇 終わりに

 

先にも申し上げましたが、宮古島には、幾つかの英語教室があり、優れた教育がなされています。そして英検合格の優れた実績があります。それぞれにふさわしい講師が熱心に指導されています。しかし、完璧な教室はありません。

 

 ステップワールド英語スクールでは、〔財〕日本ラーニング・ラボラトリー教育センターの指導を得て、講師の経験を踏まえ、生徒の皆さんの個性と目標に合わせて、受験・英検・コミュニケーション能力など、どのような分野の英語学習でも対応するよう心がけています。

 

 お子様の大切な語学教育の一端を担わせていただけることに感謝しています。今後とも学習指導者としての責任を持ち、可能な限りお子様を励ましてゆく所存です。これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

ステップワールド英語スクール

宮古島教室 

               

山本 義一

 

 

卒業生・講師の声「6年間の積み重ねから得たもの」  2014年12月

 

 

  順天堂大学 医学部1年

 

M.I.(伊志嶺百々子)さん(沖縄県宮古島市、宮古島教室 / 中1~高3    

 私がステップワールド宮古島教室で学び始めたのは、ちょうど中学校に入学するときでした。あれからもう6年。先生との英語での会話やテキストの文章の暗唱といった日々の学習から、スピーチコンテストや英検などの実力試しの時すべてが今につながっているのだと思います。中でも一番先生にお世話になったのは、やはり大学受験に向けた勉強です。長文読解対策のために、英語の新聞記事をネットで探してきていただいて、その内容について英語でディスカッションしたり、感想文を書いたしました。

 

 私の6年間の学習の形としての成果は、今の大学に合格したことですが、それは、受験英語にとどまらない本質的な英語の土台をつくることができたからだと思います。大学の英語の授業では一番上のクラスに入れて、帰国子女と自分の英語力の差に圧倒されつつも、発音や英作文の出来を大学の先生がほめてくださることもあり、ステップワールドで頑張ってきてよかったなとつくづく思っています。これからも英語の力を磨いていくために、先生のように日々謙虚に努力していきたいです。

                                                                   

                              ・・・ メモリ―メロディ 参照

                

宮古島での生活10年が経過して:             

                                                                                                             2017年9月25日

   

宮古空港に家族と降り立ったのは2006年4月6日でした。夕方の小雨が降る中、いくらかの不安な気持ちが私の心を支配していまし た。2006年5月のステップワールド宮古島教室の設立には、市内の進学塾経営者の方の全面的なご協力がありました。生涯、感謝忘れることはありません。振り返ってみますと、教室の誕生は奇跡的でした。そして、その後10年間の教室運営は辛抱と忍耐の連続でした。

 

生徒への感情移入 

 

生徒に注意するときでも良さを認めて褒めることに心がけています。例えば、注意力に欠けるときでも、「あなたは英語を聞いてそっりまねる素晴らしい能力があるよ。集中して学べば英語がとても上手になるよ。」テストで思わしくない結果でも、情況を理解し回は大丈夫。今回はとても疲れていたからね。先生もよくあるよ。」との言葉を添える、などです。レッスンで気乗りしない時、体調種々の事情を理解し、集中できるよう授業の仕方に工夫を凝らしています。

 

保護者の方のお気持ちを思いやる

 

親は子どもの衣食住や教育に、体力・時間・金銭など、多大の犠牲を払います。その親の皆様のお気持ちや感じ方を思い巡らします。い手紙やメール、クラスだよりの中で、お子様に絶えず愛情を示し、英語学習を励ましてくださるようお伝えしています。レッスンを妨げる事態は幼児や、小学校低学年クラスでは頻繁に生じます。幼児~小学低学年の場合、保護者の方々にはメモや手紙を差し上げ言葉を選んで、生じている事態と、問題を克服する努力を私自身も払うことをお伝えします。

 

一例ですが、幼児~小3生の生徒のうち13名の保護者の方々に、レッスン毎に毎回、手帳でレッスン内容と感想を記しお渡しします。短時間で、しかも、急いで書くため、「字が小さい」「明瞭でない」とのご指摘もあり、改善する努力もしています。保護者の方々メッセージも短く記されており、とても励みになっています。

 

多忙でも定期的に10分ほど時間をとり、音読を聞いてあげたり、CDを聞く姿を見届けるようクラスだよりでお願いしています。宿題を確認し、褒め、親の気遣いを実際に示していただきたいと願っています。親御さんの励ましや誉め言葉は最大の動機付けです。また、そうした心の交流は思春期で問題になりがちな親子のコミュニケーション欠如を最小限に抑えるためにも役立つかもしれません。

 

 毎月発行のクラスだより「きぼう」

 

保護者の皆様は、より良い英語学習環境を求めて、ステップワールドにお子様の英語学習を委ねてくださっています。それで、自分自身の弱点や努力している学習態度も含めて、指導者というより、奮闘努力する英語学習者としての姿をお伝えしています(ホームページに一部転載)

 

反応ですが、クラスだよりの内容に関して、共鳴する趣旨の電話を頂いたこともあります。また、毎号を必ず冷蔵庫に貼る保護者の方もいらしゃいます。「毎回楽しみしている」と直接言ってくださる方もいます。入学希望時に「ホームページの内容に共鳴するので・・」と言われる保護者の方も複数おられました。

 

 

宮古島に存在する、他の優れた英語スクールとの相違点

  

宮古島にもネイティブスピーカーが直接指導、経営する教室が複数存在します。海外生活経験者も少なからずおられます。そのような方々の中には英語教室や英会話教室を主宰する方々もいます。小学低学年で英検4級、3級合格は全く珍しくありません。小学6年生までに英検準2級取得のニュースも時折聞きます。

 

私自身の語学力はネイティブスピーカーに到底及ばなくても、生徒に対する愛情と気遣い、個々の生徒への感情移入、保護者の皆様とのコミュニケーションで、語学力の不足を少しでもカバーすることは可能と考えました。

               

英検利用

 

小学高学年で英検4級、中3で準2級、高校1,2年で2級、強い意欲を持つ高校生は2年生から3年生の夏までに準1級を取得するという宮古島教室の目標を設定しています。しかし、英語能力の基礎を確実に身に着けてから、受験するよう励ましています。なぜなら、宮古島の小学生は、準2級までの合格者はそれ程珍しくありませんが、英検2級合格までに多くの年数がかかることが一般的だからです。